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【筋骨格系疾患】変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症、関節リウマチ

変形性膝関節症 疾患

筋骨格系疾患の中でも、関節リウマチはよく試験に出題されています。見ていきましょう。

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骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨密度の低下や骨質の劣化によって骨の強度が低下した状態です。

原因

カルシウムやビタミンDの不足、運動不足などの環境因子と、加齢や閉経後のエストロゲンの減少が主な原因です。エストロゲンは、主に卵巣から分泌されるホルモンであり、女性の体の発達、生殖器官の発育や維持などの重要な役割を果たしています。

カリスマくん
カリスマくん

つまり骨粗鬆症は高齢の女性に多いってことだね。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、加齢による関節軟骨の老化などによって弾力性を失い、すり減り、関節が変形します。50歳以上の男女比では、女性の方が1.5~2倍多く見られ、特に肥満傾向の女性に多いです。

症状

主な症状は膝の痛みと水がたまることです。老年期の変形性膝関節症では内反型(O脚)になりやすいです。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、腰椎部の神経の通り道である脊柱管が狭くなる病気です。

症状

腰部脊柱管狭窄症では、腰椎部の神経の通り道である脊柱管が狭窄するため、その中の神経が圧迫されて、下肢のしびれ、痛み、麻痺、間欠性跛行などが見られる病気です。

カリスマくん
カリスマくん

間欠性跛行は、しばらく歩くと下肢が重くなって痛くなり、歩けなくなり、休むとまた歩けるようになるんだけど、また歩けなくなって~という状態。

関節リウマチ

原因と症状

関節リウマチは自己免疫疾患の一種で、自身の免疫が働き異物を攻撃する時に関節に炎症を起こし腫れや痛み、こわばりを発生させます。特に早朝に手指関節の痛みや腫れが強い「朝のこわばり」が特徴です。

対応

日常生活上では関節に負担をかけないようにしていくことが重要です。

関節リウマチでは、朝のこわばりがあるので早朝に手指に負担をかける動作は避けることがポイントです。早朝以外の時間帯であっても、できるかぎり関節に負担をかけないよう、以下のような工夫が必要です。

・手すりは丸型より平手すりの方が手指の負担が少ない
・ドアの取っ手は、ドアノブではなく握力を必要としないレバーハンドルにする
・入浴時にはループ付きタオルを使うと関節の負担を軽減できる
ループ付きタオルは、タオルの端についているループ部分に腕を通して使用するので、タオルの端を握らずに済み、指の関節に負担をかけず体を洗えます。

過去問

第31回 問題95 

関節リウマチの人の日常生活上の留意点として、適切なものを1つ選びなさい。
1 いすは低いものを使う。
2 膝を曲げて寝る。
3 かばんの持ち手を手で握る。
4 ドアの取っ手は丸いものを使う。
5 身体を洗うときはループ付きタオルを使う。

1 いすは低いものを使う。
低い椅子に座ると、立ち上がる時に手をついて手の関節に負担がかかります。

2 膝を曲げて寝る。
膝を曲げたまま寝ると膝関節に負担がかかります。

3 かばんの持ち手を手で握る。
これは指関節に負担がかかります。

4 ドアの取っ手は丸いものを使う。
丸い取っ手だと、指や手首の関節に負担がかかります。

5 身体を洗うときはループ付きタオルを使う。
これが正解です。

第35回 問題99

次の記述のうち、関節リウマチ(rheumatoid arthritis)のある人が、少ない負担で家事をするための介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  部屋の掃除をするときは、早朝に行うように勧める。
2  食器を洗うときは、水を使うように勧める。
3  テーブルを拭くときは、手掌基部を使うように勧める。
4  瓶のふたを開けるときは、指先を使うように勧める。
5  洗濯かごを運ぶときは、片手で持つように勧める。

1  部屋の掃除をするときは、早朝に行うように勧める。
誤りです。関節リウマチでは早朝に手指関節の痛みや腫れが強いです。

2  食器を洗うときは、水を使うように勧める。
誤りです。水を使うと冷やされて手指の血行が悪くなり関節の動きも悪くなります。

3  テーブルを拭くときは、手掌基部を使うように勧める。
これが正解です。手掌基部は、手のひらの下3分の1程度の範囲のことで、手指の負担軽減になります。

4  瓶のふたを開けるときは、指先を使うように勧める。
誤りです。手指に負担がかかります。

5  洗濯かごを運ぶときは、片手で持つように勧める。
誤りです。両手で持ってください。

第36回 問題81

関節リウマチ(rheumatoid arthritis)で、関節の変形や痛みがある人への住まいに関する介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  手すりは、握らずに利用できる平手すりを勧める。
2  いすの座面の高さは、低いものを勧める。
3  ベッドよりも、床に布団を敷いて寝るように勧める。
4  部屋のドアは、開き戸を勧める。
5  2階建ての家の場合、居室は2階にすることを勧める。

1  手すりは、握らずに利用できる平手すりを勧める。
これが正解です。

2  いすの座面の高さは、低いものを勧める。
座位が安定する範囲で、座面の高さは高い方が良いです。

3  ベッドよりも、床に布団を敷いて寝るように勧める。
ベッドの方が起き上がりの負担が少ないです。

4  部屋のドアは、開き戸を勧める。
部屋のドアは開き戸の場合、ドアノブを握って押し引きする必要があるため、横に開閉する引き戸の方が望ましいです。

5  2階建ての家の場合、居室は2階にすることを勧める。
居室は1階にする方が負担が少ないです。

第31回 問題76 

Bさん(68歳、女性)は、3か月前から、自宅の階段を昇り降りするときに、両膝の痛みが強くなってきた。整形外科を受診したところ、変形性膝関節症(kneeosteoarthritis)と診断された。Bさんの身長は153cm、体重は75kgである。Bさんの日常生活の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 歩行を控える。
2 正座で座る。
3 膝を冷やす。
4 体重を減らす。
5 杖は使わない。

選択肢4が正解です。

第35回 問題37

老年期の変形性膝関節症(knee osteoarthritis)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  外反型の脚の変形を伴うことが多い。
2  女性のほうが男性より罹患率{りかんりつ}が高い。
3  積極的に患部を冷やすことを勧める。
4  正座の生活習慣を勧める。
5  肥満のある人には積極的に階段を利用するように勧める。

1  外反型の脚の変形を伴うことが多い。
誤りです。老年期の変形性膝関節症では外反型ではなく内反型(O脚)になりやすいです。

2  女性のほうが男性より罹患率が高い。
これが正解です。

3  積極的に患部を冷やすことを勧める。
誤りです。炎症ではないので患部は温めるほうが良いです。

4  正座の生活習慣を勧める。
誤りです。膝に負担のかかる正座の習慣は好ましくありません。

5  肥満のある人には積極的に階段を利用するように勧める。
誤りです。肥満の人が階段を使うと膝に負担がかかるので、変形性膝関節症の人に勧めてはいけません。

第36回 問題38

次のうち、高齢期に多い筋骨格系の疾患に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1  骨粗鬆症(osteoporosis)は男性に多い。
2  変形性膝関節症(knee osteoarthritis)ではX脚に変形する。
3  関節リウマチ(rheumatoid arthritis)は軟骨の老化によって起こる。
4  腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal canal stenosis)では下肢のしびれがみられる。
5  サルコペニア(sarcopenia)は骨量の低下が特徴である。

1  骨粗鬆症(osteoporosis)は男性に多い。
誤りです。骨粗鬆症は高齢者に多いですが、特に閉経後の女性に多いです。

2  変形性膝関節症(knee osteoarthritis)ではX脚に変形する。
誤りです。変形性膝関節症ではO脚に変形することが多いです。

3  関節リウマチ(rheumatoid arthritis)は軟骨の老化によって起こる。
誤りです。関節リウマチは自己免疫疾患で、免疫異常により関節に炎症が起こる病気です。

4  腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal canal stenosis)では下肢のしびれがみられる。
これが正解です。

5  サルコペニア(sarcopenia)は骨量の低下が特徴である。
誤りです。サルコペニアは加齢による骨格筋量の減少や筋力の低下のことです。

次の記事

次は、肺の疾患です。

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