変形性膝関節症とは
変形性膝関節症は、加齢による関節軟骨の老化などによって弾力性を失い、すり減り、関節が変形します。
症状
主な症状は膝の痛みと水がたまることです。老年期の変形性膝関節症では内反型(O脚)になりやすいです。
特徴
50歳以上の男女比では、女性の方が1.5~2倍多く見られます。
過去問
第31回 問題76
Bさん(68歳、女性)は、3か月前から、自宅の階段を昇り降りするときに、両膝の痛みが強くなってきた。
整形外科を受診したところ、変形性膝関節症(kneeosteoarthritis)と診断された。
Bさんの身長は153cm、体重は75kgである。
Bさんの日常生活の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 歩行を控える。
2 正座で座る。
3 膝を冷やす。
4 体重を減らす。
5 杖は使わない。
選択肢4が正解です。
第35回 問題37
- 老年期の変形性膝関節症(knee osteoarthritis)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 外反型の脚の変形を伴うことが多い。
2 女性のほうが男性より罹患率{りかんりつ}が高い。
3 積極的に患部を冷やすことを勧める。
4 正座の生活習慣を勧める。
5 肥満のある人には積極的に階段を利用するように勧める。
1 外反型の脚の変形を伴うことが多い。
誤りです。老年期の変形性膝関節症では外反型ではなく内反型(O脚)になりやすいです。
2 女性のほうが男性より罹患率が高い。
これが正解です。
3 積極的に患部を冷やすことを勧める。
誤りです。炎症ではないので患部は温めるほうが良いです。
4 正座の生活習慣を勧める。
誤りです。膝に負担のかかる正座の習慣は好ましくありません。
5 肥満のある人には積極的に階段を利用するように勧める。
誤りです。肥満の人が階段を使うと膝に負担がかかるので、変形性膝関節症の人に勧めてはいけません。
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