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【死の直前直後】死前喘鳴、下顎呼吸、死後硬直、死斑

死後硬直 介護

介護職の重要な役割に、「看取り」があります。とても重要な役割です。看取りケアをするためには、人間が亡くなる直前直後の状態を知っておかなければなりません。

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死の経過

死亡数時間前から数日前

死亡直前(死亡数時間前から数日前)になると飲み込む力がなくなるために、唾液や痰がたまってゴロゴロという音がします。

この音を「死前喘鳴」と呼びます。

カリスマくん
カリスマくん

喘鳴というのは、呼吸をするときに、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がすることだよ。

このとき唾液や痰を吸引するようなことはせず、自然なことなのでそのまま見守るのが一般的です。

死亡直前

人が死ぬ直前には「下顎呼吸」が起こります。

下顎呼吸とは、下顎を上下させ口をパクパクさせてあえぐような呼吸です。

カリスマくん
カリスマくん

下顎とは下アゴのことだね。

終末期には疼痛の緩和のために鎮痛剤のモルヒネを使用することがあり、薬剤の使用による呼吸運動の抑制でバイタルサインが低下することがあります。呼吸状態の観察は重要です。

死後20~30分

人が死んで20~30分ほど経過すると、皮膚の表面に「死斑(しはん)」と呼ばれるアザのようなものができます。

これは、死ぬことで血液循環が停止して、重力に従って血液が溜まり、血液の色が皮膚に沈着する現象です。

死後2~3時間

死後2~3時間経過すると、下顎や首の筋肉から死後硬直が始まります。

死の直前直後

過去問

第33回 問題108 

死斑が出現し始める時間として、正しいものを1つ選びなさい。
1 死後5分以内
2 死後20~30分
3 死後3時間
4 死後8~12時間
5 死後48時間

選択肢2が正解です。
死斑が出るのは、案外早いです。

第32回 問題108 

死亡直前にみられる身体の変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 関節の強直
2 角膜の混濁
3 皮膚の死斑
4 下顎呼吸の出現
5 筋肉の硬直

死亡直前に起こるのは、選択肢4の下顎呼吸です。
残りの選択肢は全て死後に起こる現象です。

第35回 問題60

次の記述のうち、成人の正常な呼吸状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  胸腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりしている。
2  ゴロゴロとした音がする。
3  爪の色が紫色になっている。
4  呼吸数が1分間に40回である。
5  下顎を上下させて呼吸している。

選択肢1が正解です。選択肢5は下顎呼吸で、死期が近づいている兆候です。

第35回 問題30

死が近づいているときの身体の変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 瞳孔の縮小
2 筋肉の硬直
3 発汗
4 結膜の充血
5 喘鳴

選択肢5が正解です。

第32回 問題59

Bさん(83歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。
終末期で、「最期はこの施設で迎えたい」という本人の希望があり、家族もそれを望んでいる。
昨日から死前喘鳴が出現し、医師から、「あと数日でしょう」と言われた。
「呼吸が苦しそうだ」と言っている家族への介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「自然な経過なので体位の工夫をして一緒に見守りましょう」
2 「Bさんに意識はないので心配いらないですよ」
3 「痰の吸引をすると楽になるので準備しますね」
4 「Bさんを励ましてください」
5 「すぐに救急車を呼びましょう」

選択肢1が正解です。死前喘鳴は自然な経過なので見守ります。

第34回 問題58

Bさん(102歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。高齢による身体機能の衰えがあり、機能低下の状態が長く続いていた。1週間前から経口摂取が困難になった。1日の大半は目を閉じ、臥床状態{がしょうじょうたい}が続いている。医師から、「老衰により死期が近い」と診断され、家族は施設で看取りたいと希望している。
死が極めて近い状態にあるBさんの看取りに必要な情報として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 体重の減少
2 夜間の睡眠時間
3 延命治療の意思
4 嚥下可能な食形態
5 呼吸の状態

死が極めて近い状態にあるBさんの看取りに必要な情報としては、選択肢5の呼吸の状態が重要です。死前喘鳴の出現や下顎呼吸などが見られます。

第36回 問題30

鎮痛薬としてモルヒネを使用している利用者に、医療職と連携した介護を実践するときに留意すべき観察点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  不眠
2  下痢
3  脈拍
4  呼吸
5  体温

選択肢4が正解です。モルヒネを使用する場合、呼吸状態の観察は重要です。

次の記事

ここまでで具体的な介護実践の内容は終了です。

次からは、介護福祉士専門職としての法体系や倫理、知識や技術などを学んでいきます。

まずはコミュニケーション技術から。

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