発達障害３種類

発達障害とは
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発達障害とは

発達障害は以下の３種類があります。

自閉スペクトラム症（ASD）

自閉スペクトラム症は、以下の２点が特徴です。

・対人交流とコミュニケーションが極端に苦手
・著しく興味が偏り、強いこだわり、常同行動などがある

スペクトラムとは連続体という意味なので、連続的にとらえることが重要になる障害です。
何が連続的かというと、知的レベルです。

つまり発達障害と知的障害は併発しやすく、同じ発達障害レベルでも知的障害レベルによって症状が千差万別で、この点がスペクトラムなのです。

例えば知的障害が全くない自閉スペクトラム症である「アスペルガー症候群」と呼ばれるタイプから、重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症は強度行動障害と呼ばれるような他害行為や自傷行為が恐ろしい頻度で起こるタイプまで様々です。

注意欠陥多動性障害（ADHD）

注意欠陥多動性障害（ADHD）は以下の２点が特徴です。

・集中できない、物をなくしやすい、順序だてて何かをするのが苦手などの「不注意」
・じっとしていられない、待つことが苦手などの「多動・衝動性」

学習障害（LD）

知的発達に遅れはなく、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」等の能力に困難がある発達障害のことです。

読字障害、書字障害、算数障害などのタイプがあります。

過去問

第33回問題69　

Ａさん（小学4年生、男性）は、思いやりがあり友人も多い。
図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むが、苦手な科目がある。
特に国語の授業のノートを見ると、黒板を書き写そうとしているが、文字の大きさもふぞろいで、一部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ、途中で諦めた様子である。
親子関係や家庭生活、身体機能、就学時健康診断などには問題がない。
Ａさんに当てはまる状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1　自閉症スペクトラム障害（autism spectrum disorder）
2　愛着障害
3　注意欠陥多動性障害
4　学習障害
5　知的障害

Aさんは特定の学習分野が苦手なので、選択肢４の学習障害が正解です。

第33回問題95　

発達障害のＥさん（5歳、男性）の母親（28歳）は、Ｅさんのことを一生懸命に理解しようと頑張っている。
しかし、うまくいかないことも多く、子育てに自信をなくし、どうしたらよいのかわからずに一人で悩んでいる様子が見られる。
母親への支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1　現状を受け入れるように説得する。
2　一時的な息抜きのために、レスパイトケアを紹介する。
3　同じ立場にあるペアレント・メンターを紹介する。
4　Ｅさんへの発達支援を強化するように勧める。
5　介護支援専門員（ケアマネジャー）を紹介する。

選択肢３が正解です。

第32回問題14　

自閉症（autism）のＥさん（22歳、男性、障害支援区分5）は、就労支援施設に通所している。
こだわりが強く、毎月購入している雑誌を処分するとパニックになってしまう。
「障害者虐待防止法」の視点を踏まえて、Ｅさんの気持ちが安定するように、施設の介護福祉職がＥさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1　「決まりですから捨てますよ」
2　「読みたい雑誌はとっておきましょう」
3　「古紙として再生利用しますからね」
4　「Ｅさんにこの雑誌をあげるわけにはいかないんですよ」
5　「次の新しい雑誌がきますよ」
（注）　「障害者虐待防止法」とは、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

選択肢２が正解です。