慢性閉塞性肺疾患COPD
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)は、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた疾患の総称です
気管支が炎症を起こしたり肺胞が破壊されて肺機能が低下し、悪化すると咳や痰、息切れが強くなり、症状は進行性です。
症状
・少しの動作で息切れしやすい
・何度も咳が出る
・黄色や粘り気のある痰が出る
・呼吸時にゼイゼイ・ヒューヒューと音がする
COPDの注意点
・入浴時は肺に水圧がかからないよう、半身浴などが好ましい
COPDの症状は咳、痰、呼吸困難があります。
日常生活では肺が圧迫されてしまうような姿勢をすると、呼吸がしずらくなるため注意が必要です。
肺炎
肺炎は、病原性の微生物に感染し、肺が炎症を起こす状態です。
症状
・発熱
・咳、痰
・頻呼吸(呼吸数の増加)
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発熱を伴わない肺炎もあるね。
加齢による影響
加齢により嚥下反射が低下することで誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなります。
過去問
第33回 問題44
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)のある利用者の食事に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 繊維質の多い芋類を食事に取り入れる。
2 炭酸飲料で水分補給をする。
3 たんぱく質の多い食事は控える。
4 高カロリーの食事は控える。
5 1回の食事量を減らし、回数を増やす。
選択肢5が正解です。
第26回 問題93
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)の人の日常生活上の留意点として、適切なものを1つ選びなさい。
1 入浴では、お湯の温度を高めにする。
2 着替えをするときには、腕を高く上げない。
3 立ち上がるときには、息を止める。
4 和式トイレを使用する。
5 低カロリーの食事を摂取する。
選択肢2が正解です。
第34回 問題76
- 高齢者の肺炎(pneumonia)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 意識障害になることはない。
2 体温が37.5℃未満であれば肺炎(pneumonia)ではない。
3 頻呼吸になることは、まれである。
4 誤嚥による肺炎(pneumonia)を起こしやすい。
5 咳・痰などを伴うことは、まれである。
1 意識障害になることはない。
誤りです。重症化すると意識障害を起こすことがあります。
2 体温が37.5℃未満であれば肺炎(pneumonia)ではない。
誤りです。発熱を伴わないこともあります。
3 頻呼吸になることは、まれである。
誤りです。肺炎では一般的に頻呼吸になります。
4 誤嚥による肺炎(pneumonia)を起こしやすい。
これが正解です。加齢により嚥下機能が低下することで誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなります。
5 咳・痰などを伴うことは、まれである。
誤りです。咳や痰を伴うことはまれではありません。
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次は、失語症について。

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