生活保護制度の理念
生活保護制度は生活保護法に規定されていますが、その理念は憲法第25条の生存権です。
生存権とは「健康で文化的な最低限度の生活を送る」権利です。
生活保護の原理・原則
生活保護制度には原理と原則があります。
生活保護の原理の中でも特にその意味が分かりにくいのが「補足性の原理」です。
補足性の原理は、生活保護を受ける前に、その人の資産をすべて活用し、さらに扶養義務者の扶養も求め、それでも困窮している場合に生活保護を受けてくださいという原理です。
以下の記事で、生活保護の4原理と4原則を確認しておいてください。
【生活保護制度】4原理と4原則を覚えよ
「補足性の原理」と聞いてその内容がわかりますか?生活保護制度では、まずは原理・原則を押さえましょう。そして8種類の扶助の中身について、戦前の救護法から現在の生活保護法に至るまでの扶助の変遷と合わせて覚えましょう。
過去問
第32回 問題16
生活保護法における補足性の原理の説明として、適切なものを1つ選びなさい。
1 国の責任において保護を行う。
2 全ての国民に無差別平等な保護を行う。
3 健康で文化的な生活を維持できる保護を行う。
4 資産・能力等を活用した上で保護を行う。
5 個人または世帯の必要に応じて保護を行う。
選択肢4が正解です。
次の記事
次は、成年後見制度に代表される「権利擁護」について。
【権利擁護】認知症の高齢者や障害者の権利を護るために
認知機能が不十分な高齢者や知的障害者の権利を護るために、さまざまな制度があります。成年後見制度成年後見制度は、認知機能のレベルに応じて、補助、保佐、後見と3段階に分かれています。詳しくは以下の記事で。日...
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