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【パーキンソン病】ホーエン・ヤール重症度分類

パーキンソン病 疾患

筆者はボクシングをやっていて、伝説の世界チャンピオンのモハメド・アリがパーキンソン病でその症状を見てとても怖い病気という認識がありました。パーキンソン病の四大症状を知ってください。

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パーキンソン病の概要

パーキンソン病は指定難病で、中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞が減少することにより生じる神経変形疾患です。

四大症状

パーキンソン病の四大症状(振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害)を押さえてください。

振戦(ふるえ)

何もしていない時にふるえる「安静時振戦」が見られます。

カリスマくん
カリスマくん

パーキンソン病では手の震えだけじゃなく足や顎もふるえることがあったり、安静時だけじゃなく動作時にも見られることがあるよ。

筋固縮

筋肉の緊張が強く、関節が固くなり、手足の動きがぎこちなくなります。

寡動、無動

動作の開始に時間がかかり、動作そのものも遅くなります。また、目のまばたきが減り、顔の表情が硬くなります。

姿勢反射障害(姿勢保持障害)

体を後方に押されると足が出ず、バランスを保持できなくなり、転びやすくなります。

発症状況

日本における発症率は、10万人あたり100~150人で、好発年齢は50~65歳となっています。

ホーエン・ヤール重症度分類

パーキンソン病の進行速度を示す指標に「ホーエン・ヤール重症度分類」があります。

ステージⅠ

体の片側だけに手足のふるえや筋肉のこわばりがみられます。

ステージⅡ

両方の手足のふるえ、両側の筋肉のこわばりなどがみられます。

ステージⅢ

小刻みに歩く、すくみ足がみられます。方向転換のとき転びやすくなるなど、日常生活に支障が出ますが介助なしに過ごせます。

ステージⅣ

立ち上がる、歩くなどが難しくなります。生活のさまざまな場面で介助が必要になってきます。

ステージⅤ

車いすが必要になり、ベッドで寝ていることが多くなります。

過去問

第32回 問題95 

パーキンソン病(Parkinson disease)のHさんは、最近、立位時の前傾姿勢が強くなり、歩行時の方向転換が不安定になり始めた。
日常生活動作には介助を必要としない。
Hさんのホーエン・ヤール重症度分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ステージⅠ
2 ステージⅡ
3 ステージⅢ
4 ステージⅣ
5 ステージⅤ

選択肢3が正解です。

第34回 問題92

Gさんはパーキンソン病(Parkinson disease)と診断され、薬物療法が開始されている。立位で重心が傾き、歩行中に停止することや向きを変えることが困難である。
Gさんのこの症状を表現するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安静時振戦
2 筋固縮
3 無動
4 寡動
5 姿勢保持障害

Gさんの症状は、「立位で重心が傾き、歩行中に停止することや向きを変えることが困難」ということで、選択肢5の姿勢保持障害(姿勢反射障害)が正解です。

第37回 総合問題1

次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事  例〕
Aさん(70歳、男性)は、妻と二人で暮らしている。旅行や釣りが趣味で、会社員として勤務していたころは、活動的な生活を送っていた。66歳のときにパーキンソン病(Parkinson disease)と診断されたが、内服治療が開始され、症状はあまり気にならなかった。1年前から顔の表情が乏しくなり、歩行開始時に、はじめの一歩が出にくくなった。3か月前からは、歩き始めると方向転換が難しく、急に止まることができないことがある。
Aさんは、今後の生活について相談するために、地域包括支援センターに行った。センターで対応してくれたB主任介護支援専門員は、介護福祉士としての実務経験が豊富だった。Aさんは信頼して、気になっていたことをすべて話すことができた。Aさんは、要介護認定を申請することを勧められ、後日、市役所に行き、要介護認定の申請を行った。

問題114

現在のAさんの症状に該当するホーエン・ヤール重症度分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  ステージⅠ
2  ステージⅡ
3  ステージⅢ
4  ステージⅣ
5  ステージⅤ

選択肢3のステージⅢが正解です。歩き始めると方向転換が難しく、急に止まることができないことがある等、日常生活に支障が出ていますが介助なしに生活できるレベルです。

問題115

要介護認定を申請してから2週間が経過した。Aさんは要介護認定の認定結果が届かないことが気になった。そこで、以前に対応してくれたB主任介護支援専門員に電話で相談した。
次のうち、B主任介護支援専門員の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  「次の受診時に主治医に相談しましょう」
2  「通常1か月程度かかるので、あと2週間くらい待ってみましょう」
3  「以前に自宅に来てくれた認定調査員に相談しましょう」
4  「念のためにもう一度要介護認定を申請してください」
5  「通常であれば認定結果は出ていると思います」

選択肢2が正解です。認定結果は「申請日から30日以内に利用者へ通知する」という決まりになっています。

問題116

最近、Aさんは急に体の動きが悪くなる時間帯があり、不安を感じた。そこでAさんは、週に2回利用している訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。相談を受けた訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんに、日々の症状の変化とその時間、さらにもう一点をメモして、医師に伝えるようにと助言した。
日々の症状の変化とその時間に加えて、Aさんが医師に伝える内容として、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。
1  服薬の時間
2  起床の時間
3  食事の時間
4  排便の時間
5  入浴の時間

選択肢1が正解です。服薬している薬の副作用の影響が検討できます。

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