超高齢社会の日本では認知症施策は喫緊の課題であり、医療や介護も含めて、認知症の人の人生を包括的に支えていくことが必要です。介護福祉士国家試験の科目に「認知症」があることからも、単なる疾患の1つではなく大きなテーマとなっていることがわかります。
認知症ライフサポートモデル
「認知症ライフサポートモデル」の普及・推進に向けた認知症ライフサポート研修テキスト(第2版)によると、以下のように記載されています。
「認知症ライフサポートモデル」とは、
「認知症の人への医療・介護を含む統合的な生活支援」のことであり、医療も介護も生活
支援の一部であることを十分に認識し、医療と介護等が相互の役割・機能を理解しながら、
統合的な支援に結びつけていくことを目指そうとする認知症のケアモデル
このテキストには以下のような認知症ケアの基本が記載されています。
<認知症ケアの基本>
○ 本人主体のケアを原則とすること
○ 社会とのつながりを継続しつつ、生活の中でのケアを提供すること
○ 本人の力を最大限に活かしたケアに取り組むこと
○ 早期から終末期までの継続的な関わりと支援に取り組むこと
○ 家族支援に取り組むこと
○ 介護・医療・地域社会の連携による総合的な支援体制を目指すこと
○ 本人主体のケアを原則とすること
○ 社会とのつながりを継続しつつ、生活の中でのケアを提供すること
○ 本人の力を最大限に活かしたケアに取り組むこと
○ 早期から終末期までの継続的な関わりと支援に取り組むこと
○ 家族支援に取り組むこと
○ 介護・医療・地域社会の連携による総合的な支援体制を目指すこと
.png)
カリスマくん
ライフは、「生命」「生活」「人生」等の意味があり、その人が生きてきた人生や、出会いから終末までの継続的な関わりが含まれる言葉なんだ。
過去問
第35回 問題47
- 認知症ライフサポートモデルに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 各職種がそれぞれで目標を設定する。
2 終末期に行う介入モデルである。
3 認知症(dementia)の人本人の自己決定を支える。
4 生活を介護サービスに任せるプランを策定する。
5 認知症(dementia)の人に施設入所を促す。
選択肢3が正解です。認知症ライフサポートモデルでは、本人主体の原則が掲げられています。
次の記事
次からは、様々な疾患を取り上げていきます。
まずは、「難病」から。
コメント