歩行を助ける「杖」にも、その用途によって様々な種類があります。
T字型杖、L字型杖
一般的なT字型やL字型の杖です。
前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ)
杖の上部が握りの上まで伸びて、そこに前腕カフがついていて腕を通して固定します。
カフというのは腕を通す輪のことです。
つまり、握りと前腕の2点で支えるので腕の力も使えて握力が十分でない人に有効です。
下半身麻痺者や下肢に体重をかけられない骨折の人などの歩行補助にむいています。
肘支持型杖(前腕支持型杖)
これはリウマチ杖とも呼ばれます。
肘で体重を支える形になるので、リウマチで手首に変形や痛みがあっても負担が少ない状態で体を支えられます。
松葉杖
足を骨折したとき等に使うあれです。
多点杖(多脚型杖)
文字通り、多くの点で支えるので安定性があります。
歩行器型杖
歩行器です。
過去問
第31回 問題43
手首に変形や痛みがみられる関節リウマチの利用者が、歩行時に使用する杖として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ)
2 前腕支持型杖(プラットホームクラッチ)
3 松葉杖
4 多点杖
5 歩行器型杖
選択肢2が正解です。
前腕支持型杖はリウマチ杖とも呼ばれています。
第31回 問題56
杖歩行している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 足元灯を用意する。
2 ベッドの高さは60~65cmにする。
3 マットレスは柔らかいものにする。
4 布団は床に敷く。
5 特殊寝台(介護ベッド)に変更する。
選択肢1が正解です。
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