バイステック7原則はクライエントに対する援助を行う上での規範を示した7つの原則です。
とても易しいのでポイントだけ押さえておけばOKです。
バイステック7原則のポイント
・個別化の原則
・意図的な感情表現の原則
・統制された情緒的関与の原則
・受容の原則
・非審判的態度の原則
・自己決定の原則
・秘密保持の原則
特に2番目と3番目は、クライエントの感情か、ワーカーの感情か、しっかり区別しておいてください。
「意図的な感情表現の原則」は、クライエントの自由な感情表現を促しましょうということ。
「統制された情緒的関与の原則」は、ワーカーの感情を統制してクライエントに関与しなければならないということです。
詳しくは以下の「バイステック7原則(語呂合わせ)」にまとめていますので参照してください。
過去問
第27回 問題33
バイステック(Biestek ,F.)の7原則を介護場面に適用したときの記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1 「個別化」とは、利用者に具体的な指示を出すことである。
2 「意図的な感情表出」とは、介護福祉職の感情表出を大切にすることである。
3 「統制された情緒的関与」とは、利用者の感情をコントロールしてかかわることである。
4 「受容」とは、利用者の同意を得ることである。
5 「非審判的態度」とは、介護福祉職の価値観で評価せずに利用者にかかわることである。
1 「個別化」とは、利用者に具体的な指示を出すことである。
間違いです。個別化とはクライエントの課題を個別的に捉え、個別的に支援することです。
2 「意図的な感情表出」とは、介護福祉職の感情表出を大切にすることである。
間違いです。介護福祉職の感情表出ではなくクライエントの感情表出です。
3 「統制された情緒的関与」とは、利用者の感情をコントロールしてかかわることである。
間違いです。利用者の感情ではなく、介護福祉職の感情をコントロールして関わることです。
4 「受容」とは、利用者の同意を得ることである。
間違いです。受容とは利用者をありのまま受け入れることです。
5 「非審判的態度」とは、介護福祉職の価値観で評価せずに利用者にかかわることである。
これが正解です。
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次は、マズローの欲求階層説について。
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