福祉医療系の専門職
福祉医療系の専門職は、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医師、看護師などなど、さまざまで、それぞれの職域に応じた仕事があります。
この中でも特に、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士については国家試験に頻出ですので、以下の記事で覚えておいてください。
名称独占と業務独占
専門職の国家資格は、その資格を持たないとその名称を使用できない「名称独占」と、その資格を持たないとその業務ができない「業務独占」資格があります。
業務独占資格:医師、薬剤師、助産師、歯科技工士
医師や薬剤師は、業務独占資格でもあり名称独占資格でもあります。
過去問
第32回 問題40
介護老人保健施設の利用者の身じたくに関する専門職の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、洗面時の関節可動域の制限を改善する。
2 支援相談員は、着脱に使用する福祉用具を選定する。
3 栄養士は、破損した義歯を修復する。
4 看護師は、糖尿病(diabetes mellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。
5 理学療法士は、身体状況に合わせて衣類を作り直す。
選択肢4が正解です。
第31回 問題14
障害者を支援する専門職の主たる業務に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 社会福祉士は、福祉関連法に定められた援護、措置の事務を行う。
2 精神保健福祉士は、心理検査を実施して精神面の判定を行う。
3 理学療法士は、手芸や工作の作業、家事の訓練を行う。
4 言語聴覚士は、聴覚検査や言語訓練、嚥下訓練を行う。
5 栄養士は、摂食の訓練や摂食のための自助具の作成を行う。
1 社会福祉士は、福祉関連法に定められた援護、措置の事務を行う。
これは福祉事務所の仕事です。
2 精神保健福祉士は、心理検査を実施して精神面の判定を行う。
これは医師や公認心理師の仕事です。
3 理学療法士は、手芸や工作の作業、家事の訓練を行う。
これは作業療法士の仕事です。
4 言語聴覚士は、聴覚検査や言語訓練、嚥下訓練を行う。
これが正解です。
5 栄養士は、摂食の訓練や摂食のための自助具の作成を行う。
摂食の訓練は言語聴覚士、自助具の作成は作業療法士の仕事です。
第32回 問題24
介護の実践における多職種連携に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 医師が多職種連携の中心となる介護実践のことである。
2 民生委員やボランティアは、多職種連携のチームから除かれる。
3 医療と介護の連携とは、利用者の体調不良時に医療機関を受診させることを指す。
4 要介護度の改善を優先して、多職種連携によるケアプランを作成する。
5 利用者のケアの方向性に関する情報を共有して、課題の解決に取り組む。
選択肢5が正解です。
第33回 問題109
介護福祉職が経管栄養を実施するときに、注入量を指示する者として、適切なものを1つ選びなさい。
1 医師
2 看護師
3 訪問看護事業所の管理者
4 訪問介護事業所の管理者
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)
選択肢1が正解です。
第32回 問題76
糖尿病のある高齢者(要介護1)が転倒して、骨折した。
入院治療後に再び自宅療養を続けるための専門職の役割として、正しいものを1つ選びなさい。
1 看護師は、糖尿病の薬の処方箋を交付する。
2 理学療法士は、糖尿病(diabetes mellitus)の食事メニューを考える。
3 管理栄養士は、自宅で料理ができるような作業訓練をする。
4 訪問介護員(ホームヘルパー)は、居宅サービス計画を立案する。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、訪問リハビリテーションの利用を提案する。
1 看護師は、糖尿病の薬の処方箋を交付する。
薬の処方箋を交付できるのは医師だけです。
2 理学療法士は、糖尿病の食事メニューを考える。
これは管理栄養士の役割です。
3 管理栄養士は、自宅で料理ができるような作業訓練をする。
これは作業療法士の役割です。
4 訪問介護員(ホームヘルパー)は、居宅サービス計画を立案する。
これはケアマネの役割です。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、訪問リハビリテーションの利用を提案する。
これが正解です。
次の記事
次は、リハビリテーションについてです。
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