地域共生社会
「地域共生社会」とは、厚生労働省HPには以下のように書かれています。
社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を目指すもの
地域包括ケアシステム
地域包括ケアシステムとは、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムです。
地域包括ケアシステムが効果的に機能するためには、次の「4つの助(自助・互助・共助・公助)」の仕組みが重要です。
自助
自分で自分を助けること、自分のことは自分でできるということです。
互助
家族や近隣住民、友人などの個人的な人間関係の中での助け合いのことです。
ボランティアやNPO、地域の自治会などの活動などなど。
共助
社会保険制度に代表される、制度化された相互扶助のことです。
年金、医療、介護などの制度です。
互助は制度化されていない相互扶助のことです。
公助
社会福祉制度や生活保護制度などの公費(税金)で運営される制度のことです。
まとめ
地域共生社会は、高齢者、障害者、児童などの縦割りを超えて、皆が支え、支えられる共生型の社会のこと。
そしてその中で、高齢者向けの仕組みとして地域包括ケアシステムがあります。
詳しくは以下の記事で。
過去問
第31回 問題6
「地域共生社会」が目指すものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 育児・介護のダブルケアへの対応
2 すべての住民が支え合い、自分らしく活躍できる地域コミュニティの創出
3 高齢者分野の相談支援体制の強化
4 公的サービスに重点を置いた地域福祉の充実
5 専門職主体の地域包括支援体制の構築
選択肢2が正解です。
第32回 問題5
地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自助は、公的扶助を利用して、自ら生活を維持することをいう。
2 互助は、社会保険のように制度化された相互扶助をいう。
3 共助は、社会保障制度に含まれない。
4 共助は、近隣住民同士の支え合いをいう。
5 公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応する。
1 自助は、公的扶助を利用して、自ら生活を維持することをいう。
これは公助です。
2 互助は、社会保険のように制度化された相互扶助をいう。
これは共助です。
3 共助は、社会保障制度に含まれない。
共助は社会保障制度に含まれます。
4 共助は、近隣住民同士の支え合いをいう。
これは互助です。
5 公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応する。
これが正解です。
次の記事
次は、社会福祉法人やNPO法人などの非営利法人について。
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