僕は今、40歳になりました。
若いころは、自分が40歳になるなんて思ってもみませんでした。
30歳を超えてからの時間の経つことの早いこと早いこと。
3年、5年があっという間に過ぎていきます。
亡くなったばあちゃんが言ってました。
「1日は長いけど、1年は短い」
若いころは未知との出会いの連続で、日々感情が動いて時間はとても長く感じました。
でも今は、1年があっという間。
このペースで過ぎていくと、気が付けば60歳を超え、高齢者と呼ばれる年齢になるのでしょう。
それが想像できる年齢になりました。
自分が高齢者になったらどんなパーソナリティを持っているのか楽しみです。
ここでは、ライチャードが提唱した高齢者のパーソナリティを見ていきます。
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「高齢者は頑固だ」みたいなのはエイジズムになるからダメだよ。
高齢者の5種類の人格特性
ライチャード(Reichard, S.)は1968年に高齢者のパーソナリティとして、5つの人格特性を提唱しました。
・安楽椅子型(依存型)
・自己防衛型(装甲型)
・攻撃憤慨型(外罰型)
・自責型(内罰型)
円熟型
円熟型は、日常生活において建設的・積極的で家庭や対人関係に満足しているタイプです。
安楽椅子型(依存型)
安楽椅子型(依存型)は、責任を免れることを望みながら、他人に依存する受動的・消極的な生活を楽しむタイプです。
自己防衛型(装甲型)
自己防衛型(装甲型)は、不安感・無力感に対する自己防衛が強く、怠堕を嫌い活動性を維持するタイプです。
攻撃憤慨型(外罰型)
攻撃憤慨型(外罰型)は、今までの自分の失敗等に対して憤慨し、その対処として他者を非難し攻撃するタイプで、世間から隔絶して自己閉鎖的になります。
自責型(内罰型)
自責型(内罰型)は、自分の不幸、失敗に対して自責的態度をとるので抑うつ状態になりやすいタイプで、他者への関心が小さく孤立しがちです。
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僕も年を取ったら円熟型になりたいなぁ。
一般的なパーソナリティ理論はこちらへ。

過去問
第31回 問題97
ライチャード(Reichard, S.)による老年期の性格類型において、円熟型に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 自分の過去に対して自責の念を抱く。
2 年を取ることをありのまま受け入れていく。
3 若いときの積極的な活動を維持する。
4 他者の援助に依存する。
5 責任から解放されることを好む。
1 自分の過去に対して自責の念を抱く。
これは内罰型(自責型)です。
2 年を取ることをありのまま受け入れていく。
これが正解です。
3 若いときの積極的な活動を維持する。
これは自己防衛型(武装型)です。
4 他者の援助に依存する。
これは安楽椅子型(依存型)です。
5 責任から解放されることを好む。
これは安楽椅子型(依存型)です。
第35回 問題19
- Hさん(75歳、男性)は、一人暮らしであるが、隣人と共に社会活動にも積極的に参加し、ゲートボールや詩吟、芸術活動など多くの趣味をもっている。また、多くの友人から、「Hさんは、毎日を有意義に生活している」と評価されている。Hさん自身も友人関係に満足している。
ライチャード(Reichard, S.)による老齢期の性格類型のうち、Hさんに相当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 自責型
2 防衛型(装甲型)
3 憤慨型
4 円熟型
5 依存型(安楽いす型)
Hさんは日常生活において建設的・積極的で友人から「毎日を有意義にすごしている」と見られていることから、選択肢4の円熟型といえます。
第37回 問題33
- Aさん(73歳、男性)は、会社の役員として勤めていたが、3年前に退職した。地域の老人クラブへの入会を勧められたが拒否している。毎年、敬老の日に記念品が配布されても、不快感を示して受け取らない。退職後も会社の状況を気にしていて、後輩とときどき連絡をとっている。Aさんは、身体が衰えることに強い不安を感じて、筋力トレーニングを毎日行っている。会社の後輩から、「いつも若々しいですね」と言われることに喜びを感じている。
ライチャード(Reichard, S.)による、引退後の男性の5つの適応タイプのうち、Aさんに相当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。- 1 外罰(憤慨)型
2 内罰(自責)型
3 円熟(成熟)型
4 自己防衛(装甲)型
5 ロッキングチェアー(安楽椅子)型
「身体が衰えることに強い不安を感じて、筋力トレーニングを毎日行っている」ということなので、選択肢4の自己防衛型になります。
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