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【防衛機制】退行が頻出

防衛機制 理論・各論・方法論
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適応機制(防衛機制)

適応機制とは、コーピングのように意識的にストレスに対処するのではなく、無意識下でストレスに対処しようとする心の働きであり、いわば防衛反応です。

カリスマくん
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だから適応機制は防衛機制ともいうね。

適応機制にはさまざまな種類があり、全て実際の例を確認しながら覚えていきましょう。

抑圧 

抑圧は、社会から承認されそうもない欲求を意識の中から締め出す無意識的な心理作用です。

自分の経験を思い出しましょう。

子どもの頃、欲しかったファミコンを買ってもらえず、ずっと欲求不満だったのですが、いつまでも不満を抱えていることに耐えられなくなり、その欲求を意識の中から無理やり締め出したことがあります。

まさに抑圧によるストレスへの対処です。

心理療法で精神分析療法というのがありました。

これは夢分析などで無意識化に抑圧された葛藤を意識化するものでした。

人間は欲求を無意識に抑圧しているので、それによって満たされないストレスを無意識に抱えてしまいます。

抑圧自体がストレスへの対処なのですが、それが過度になるとそれもストレスなので、精神分析療法があるのです。

カリスマくん
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精神分析療法では、無意識に抑圧された感情を意識化に出してくる夢分析などが用いられていたね。

昇華

昇華は、社会に承認されそうもない欲求を社会に承認されるものに置き換えて対応する適応機制です。

昇華の例はボクシングを思い浮かべてください。

人を殴りたい欲求不満をボクシングをすることで発散するというのは昇華です。

退行

退行は、現在の発達段階より下の段階に逆戻りする適応機制です。

いわゆる「子ども返り」とか「赤ちゃん返り」と言われる現象です。

合理化

合理化は、自分が取った葛藤を伴う行動に一見最もらしい理由付けをすることです。

「すっぱい葡萄」の話を思い浮かべましょう。

手の届かないところにあるブドウはきっとすっぱいに違いないと考える事が合理化です。

そうすることで手に入らなかったことを悔やむことがなくなりストレスが軽減します。

知性化

知性化は、しっかりとした知識や情報を得ることで不安を解消することです。

例えば、飛行機に乗るのが怖い人が、飛行機事故の確率がとても低いという情報を得て安心する、などです。

カリスマくん
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知性化と合理化の違いをしっかり押さえておこうね。

代償

代償は、満たせない欲求を他の類似した対象にむけて欲求不満を解消することです。

海外旅行に行きたいが国内旅行で我慢する、などです。

補償

代償と違って補償は前向きに別のことで補ってカバーすることです。

勉強が苦手な人がスポーツで努力して目標を達成する、などです。

カリスマくん
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代償と補償はしっかり区別して覚えてね。

反動形成

反動形成は、ある行動に対して持っていた本来の欲求や本心とは反対の行動をとることです。

例としてよく挙げられるのが、好きな相手にイジワルするというのがありますが、これは相手の気を引くためのイジワルではなく、好きという感情を抑圧するためにイジワルして嫌われるという目的の場合を考えてください。

その他、人から認められたいという思いから人の嫌がる仕事を引き受ける等も反動形成です。

置き換え

置き換えとは、八つ当たりのことです。

先生に叱られて腹が立ったので友達に八つ当たりしたり、などです。

過去問

第34回 問題71

Aさん(87歳、女性、要介護3)は、2週間前に介護老人福祉施設に入所した。Aさんにはパーキンソン病(Parkinson disease)があり、入所後に転倒したことがあった。介護職員は頻繁に、「危ないから車いすに座っていてくださいね」と声をかけていた。Aさんは徐々に自分でできることも介護職員に依存し、着替えも手伝ってほしいと訴えるようになった。
Aさんに生じている適応(防衛)機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 投影
2 退行
3 攻撃
4 抑圧
5 昇華

「Aさんは徐々に自分でできることも介護職員に依存し、着替えも手伝ってほしいと訴えるようになった。」ということで、選択肢2「退行」が正解です。

社会福祉士 第31回 問題11

防衛機制に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 父から叱られ腹が立ったので弟に八つ当たりした。これを置き換えという。
2 攻撃衝動を解消するためにボクシングを始めた。これを補償という。
3 苦手な人に対していつもより過剰に優しくした。これを投影という。
4 飛行機事故の確率を調べたら低かったので安心した。これを合理化という。
5 失敗した体験は苦痛なので意識から締め出した。これを昇華という。

1 父から叱られ腹が立ったので弟に八つ当たりした。これを置き換えという。
これが正解です。
置き換えとは「人への八つ当たり」のことです。

2 攻撃衝動を解消するためにボクシングを始めた。これを補償という。
これは昇華の事例です。

3 苦手な人に対していつもより過剰に優しくした。これを投影という。
これは反動形成の事例です。

4 飛行機事故の確率を調べたら低かったので安心した。これを合理化という。
これは知性化の事例です。

5 失敗した体験は苦痛なので意識から締め出した。これを昇華という。
これは抑圧の事例です。

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