社会的役割
全ての人間は、何らかの社会的役割を持っています。
それは多くの人の場合、従事している仕事の中で、その役割を持っていますが、仕事だけではありません。
例えば、家庭では父親という役割、母親という役割、子どもという役割など。
そのような役割を周囲から期待されることを「役割期待」といい、その期待を取得することを「役割取得」といいます。
また、複数の役割を取得して葛藤することを、「役割葛藤」といいます。
ややこしいのは「役割距離」の概念です。
アーヴィング・ゴッフマンが提唱した「役割距離」は重要なので、以下の記事を参照して学んでおいてください。
過去問
第33回 問題3
人間関係における役割葛藤の例として、適切なものを1つ選びなさい。
1 就労継続支援B型の利用者が、生活支援員の期待に応えようとして作業態度をまねる。
2 家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。
3 通所介護(デイサービス)の利用者が、レクリエーションを楽しんでいる利用者の役を演じる。
4 就労移行支援の利用者が、採用面接の模擬訓練中にふざけて冗談を言ってしまう。
5 高齢者が、家事を行う家族に代わり、孫の遊び相手の役割を担う。
1 就労継続支援B型の利用者が、生活支援員の期待に応えようとして作業態度をまねる。
これは役割期待です。
2 家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。
これは役割葛藤で、正解です。
3 通所介護(デイサービス)の利用者が、レクリエーションを楽しんでいる利用者の役を演じる。
これは役割演技です。
4 就労移行支援の利用者が、採用面接の模擬訓練中にふざけて冗談を言ってしまう。
これは役割距離です。
5 高齢者が、家事を行う家族に代わり、孫の遊び相手の役割を担う。
これは役割形成です。
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次は、発達理論について。
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